Claude Desktop MCPサーバー統合ガイド — ワンクリックでPII保護を自動化 | PII Firewall ブログ
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開発者向け

Claude Desktop MCPサーバー統合ガイド
— ワンクリックでPII保護を自動化

この記事で分かること

  • MCP(Model Context Protocol)とは何か、なぜAIエージェントに重要なのか
  • PII Firewall MCP ServerをClaude Desktopに登録する具体的な手順
  • 6つのMCPツールの使い方と自動実行される保護の内容
  • 個人開発からチーム利用まで対応するセットアップパターン

MCP(Model Context Protocol)とは

MCP(Model Context Protocol)は、Anthropicが2024年11月にオープンソースとして公開したプロトコルです。AIアシスタント(ClaudeなどのLLM)が外部ツール・データベース・APIと安全に連携するための標準仕様を定めています。

MCPの登場により、Claude Desktopに「サーバー」を登録するだけで、AIがファイル操作・Web検索・データベースクエリ・セキュリティ処理などを自動的に呼び出せるようになりました。開発者がコードを書かなくても、設定ファイルに数行追加するだけで機能が拡張できます。


なぜPII FirewallをMCPサーバーとして使うのか

Claude Desktopを業務で使う場面を考えてみましょう。

  • 顧客からのメールをClaudeで要約する
  • 契約書をClaudeで分析する
  • 患者の診療メモをClaudeで翻訳する

これらのユースケースでは、テキストにPII(個人識別情報)が含まれることがほとんどです。PII Firewall MCP Serverを登録しておくと、Claudeがこれらのタスクを実行する際に自動的にPIIを検出・マスキングして処理し、レスポンス時に復元します。ユーザーは特別な操作をする必要はありません。


セットアップ手順

ステップ1:Node.jsの確認

node --version  # v18以上を確認

ステップ2:PII Firewall MCP Serverのインストール

npm install -g @pii-firewall/mcp-server

ステップ3:Claude Desktopの設定ファイルを編集

Claude Desktopの設定ファイル(claude_desktop_config.json)を開きます。

  • Mac: ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json
  • Windows: %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json

以下を追加します:

{
  "mcpServers": {
    "pii-firewall": {
      "command": "npx",
      "args": ["@pii-firewall/mcp-server"],
      "env": {
        "PIIF_API_KEY": "あなたのAPIキー",
        "PIIF_LANG": "ja"
      }
    }
  }
}

ステップ4:Claude Desktopを再起動

設定ファイルを保存してClaude Desktopを再起動すると、ツールバーにPII Firewallのアイコンが表示されます。


6つのMCPツールの機能

ツール名機能
detect_piiテキスト内のPIIを検出し、種類・位置・リスクスコアを返す
mask_piiPIIをプレースホルダーに置換してマスク済みテキストを返す
restore_piiマスクされたテキストを元の情報に復元する
detect_injectionプロンプトインジェクション攻撃を検出する
restore_allセッション内のすべてのマスクを一括復元する
store_status現在のマスキングセッションの状態を確認する

Claudeはタスクの内容に応じて、これらのツールを自動的に呼び出します。たとえば「この契約書を要約して」とClaudeに依頼すると、まず mask_pii が呼ばれて個人情報がマスクされ、要約後に restore_pii で復元されます。


実際の動作例

ユーザーの入力:「山田太郎さん(yamada@example.com)との契約書(2026年3月締結)を要約してください」

Claudeの動作

  1. mask_pii を呼び出し → 「[氏名]さん([メール])との契約書(2026年3月締結)を要約してください」
  2. マスク済みテキストで要約処理
  3. restore_pii を呼び出し → 要約結果に元の氏名・メールを復元して表示

この一連の処理はClaude Desktopの画面上では透過的に行われます。


チーム・企業での利用

複数人のチームで利用する場合は、PII Firewallの管理ダッシュボードから組織全体のAPIキーを管理できます。Starterプラン以上では以下が利用可能です:

  • MCPフル6ツール対応
  • Shamir秘密分散(2-of-3方式)による高セキュリティマスキング
  • チームメンバー管理
  • 監査ログの一元管理

まとめ

MCP ServerとしてPII Firewallを登録すると、Claude Desktopでの業務利用において個人情報保護とプロンプトインジェクション防御が自動化されます。設定ファイルへの数行追加だけで動作するため、開発経験がなくてもすぐに導入できます。APIキーはダッシュボードから無料で発行できます。


関連用語

  • MCP(Model Context Protocol): AnthropicがオープンソースとしてリリースしたLLMとツール連携のための標準プロトコル。
  • MCP Server: MCPプロトコルで通信するツール提供サーバー。Claude Desktopに登録することでAIが自動呼び出しできる。
  • PII(個人識別情報): 特定の個人を識別できる情報の総称。氏名・メール・電話番号・マイナンバーなど。
  • Shamir秘密分散: 秘密情報を複数のシェアに分割し、一定数のシェアが揃わないと復元できない暗号技術。

Claude Desktopに設定ファイルを追加するだけ

PII Firewall MCP Serverを登録すれば、Claude Desktopでの業務利用が個人情報保護とセキュリティに対応します。APIキーを無料で発行できます。

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